ヨッロッパは石の文化、日本は?
昨年11月、パリに仕事で行った時、ヨッロッパは石の文化だなぁと改めて思った。何年か前に従兄弟がロンドンの日本人学校の先生として行っていたので学校の先生の仲間と一緒に訪問し、イギリス・スイス・イタリアと旅行をしたが、あの時のローマでの感動は忘れない。ルネッサンス時代の様式や芸術・文化等々すべてが世界遺産だった。海外に行くと日本を語れる。ヨッロッパが石の文化だったら日本はやはり木の文化だと思う。国土の70%が森林で何よりも木には温もりがある。情報化社会、21世紀型の産業は観光(光を観る)であり、この木の温もりと観光を結びつけるアイデアはないかと考えた。 例えば、田川には自然豊かな森林浴に温泉があり、農産物も美味い。そこでネットで詩なんかを募集し、書道の達筆な方に地元の製材した材木を使って、遊歩道に自分の名前入りで建てる。一本1万円で1万本集まれば、1億の事業になる。ネット注文なので国内を対象にする必要も無く、世界からの注文に応える。結婚記念日、銀・金婚式式とか、子供や孫の誕生や卒業記念・・・市場規模は計り知れない。自分の名前入りの詩が書かれたところに一度は行ってみたいと思うのが普通じゃないのかな。必然的に観光客が増える。需要を掘り起こすとは、待っているだけじゃダメで、こちらからどんどん仕掛け作りをしていく事が大事であり、民間の創意工夫によって観光事業の活性化と地元の特産にブランド力がつき、プレミアムが生まれる。行政は補助金や助成金等をつけるのではなく、その環境やシステムを作り上げ、大々的に広告宣伝していく。地元の素材と観光、事業化していくには官と民がタイアップして、しかもどうしても行って見たくなる、この必然性が何よりも大事だと僕は思う。そこで、今の心境を一句したためる。 「さしあたり、今日の事のみ思えたら、昨日は過ぎつ、明日は来たらず」 |
その他平成18年活動報告はこちらから>>
2006/04/20 05:33
Copyright © Since 2005 Kouzakisatoshi.com. All Rights Reserved.
|