神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
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先入観や思い込み

孫子の兵法に「正々堂々」とある。正々堂々と戦うべしと、ほとんどの人が間違った解釈をしているが、兵法を読んでみるとそこには「正正の旗をむかうること無かれ、堂堂の陣を撃つこと勿れ」とあって、その趣意は「正正と進撃してくる敵軍に立ちむかったり、堂堂と布陣している敵を攻めたりするのは、いたずらに自軍の兵力を無駄にするだけである。すべからく正面衝突を避け、敵の崩れるのを待って意表を衝くべきである」とある。つまり、孫子の兵法とは、正々堂々と戦うべし、ではなく、正々堂々たる敵とは戦うべからず、という事。従って、新人である自分は下手な小手先の戦略ではなく、一つ一つ正攻法で戦うことが何より大事だと心得ている。

孫子の兵法に限らず、私どもは日頃、先入観や思い込みから、間違って受け取ることが多い。例えば、「ぞうさん」は、仲の良い母子の象を歌ったほほえましい童謡と思われているが、そうではなく、「象の子が鼻が長いと、けなされている歌」なんだけれども、象の子はいじけたりせず、一番好きな母さんの鼻も長いと、いばって答えるのは、子象が象に生まれたことは素晴らしいと思っているからなんだという。

「竹馬の友」の言葉も、ふつうは子供の頃仲良く遊んだ幼友達のことだと、だれしも思っているが、「広辞苑」によれば、幼なじみの「いんこう」と並び称されるのを不満に思った「かんおん」が、彼は幼いころ、私の捨てた竹馬で遊んだものだと、自分の優位を吹聴した故事が転じたものだという。仲の良いどころか、見下した言葉で、まったく逆の意味に使われている。

現職だからとか、○○党だからとかいう先入観や思い込みが人にはあるが、本当に大事なことはその人が、何をしたのか、どういう成果を出してきたのか、また今後どういった目標で、それを達成するためにはどのような手段を用いるのか、私たちは確かな目で評価・検証し、政策を見ていくことがますます必要になってくると思う。


その他平成18年活動報告はこちらから>>

コメント

1. 名前:北九州市在住 - 2006/07/31 10:15
3つ全てが思い込みに近いものがありました。ここで学べた事を嬉しく思います。人間として先入観をもたず視野を広げて何事も勉強していきたいと思います。

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