神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
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農林水産常任委員会管外視察(千葉・茨城・東京)

11月13日~15日の日程で農林水産委員会管外視察として、千葉県銚子市(銚子市漁協外川支所)・茨城県龍ケ崎市(横田牧場)・茨城県茨城町(茨城県常盤牛振興協会)・東京都江東区(木材会館)をそれぞれ視察してきた。農林水産常任委員会では初めての管外視察だった。13日は銚子市漁協外川支所で、”銚子つりきんめ”のブランド化に関する取り組みについて活発な意見交換を交えた視察調査活動だった。以前は、底はえ縄漁業を行なっていたが、獲りすぎによるキンメダイの減少が心配され、そこで、針数60本の経て縄漁業でキンメダイを獲っていこうと平成18年より実施されている。海の魚は誰のものでもないからといって、獲りすぎてしまうと魚がいなくなり、一度に獲れるだけ獲ると魚の値段が安くなる。また、今後若い漁師や子供たちが漁業を続けるためには資源管理をしなくてはいけないという想いからだという。銚子のキンメダイPRの取り組みや品質向上の取り組み、ブランド化への取り組み、キンメダイ漁業の後継者、そしてこれからのキンメダイ漁業について本音も聞け、県の銚子漁港・高度衛生管理市場の整備について理解できてよかった。

14日は茨城県龍ヶ崎市の有限会社横田農場を訪問。ここでは、効率的な大規模経営と生産から加工、販売までの6次産業化に取り組みについて、代表取締役の横田修一さんが説明された。平成25年度毎日農業コンクール名誉賞受賞・農林水産祭天皇杯受賞した会社で、経営面積103ha(自作地8ha、借地95ha)、売上高1.1、億円従業員13名。効率的な大規模経営の典型なのが、100ha超の水田を田植え機1台、コンバイン1台で作業していた。可能にしているのは、農地集積と大区画化で、半径2㎞以内に農地の98%を集積していること、品種の組み合わせにより作業分散していること、IT活用と人材育成に取り組んでいること、そして9割をインタネット・直売所・スーパーなどの直接販売に取り組んでいること。また6次産業化では、自社生産米粉100%の手作りおやつで、売上高の1割の1千万円をスイーツが売り上げていた。

午後からは茨城県常陸牛振興協会を訪問。ここでは、常陸牛のブランド化への取り組みについて調査活動する。茨城の和牛肥育技術のレベルの高さは市場関係者には知られているが、知名度・ブランド力を高めるための対策などについて、茨城県常陸牛振興協会・茨城県農林水産部・JA全農いばらぎの方との意見交換。黒毛和種の高級牛肉である「常陸牛」は平成16年度から関係者が一体となり消費者の視点に立った効果的なブランド戦略を拡大していた。常陸牛振興協会は、全国農業協同組合連合会茨城本部・茨城県畜産農業協同組合連合会・茨城県家畜商業協同組合・茨城県食肉事業協同組合連合会・㈱茨城県中央食肉公社・(公社)茨城県畜産協会の6団体で構成されていたが、この推進力を見習うことが大事だと感じる。

15日は東京木材問屋協同組合の木材会館の調査活動。ここは、平成22年度に木材利用推進中央協議会の優良木材施設として「農林水産大臣賞」を受賞している。外壁にヒノキ角材を使用する工夫として、耐火性能の高い鉄骨鉄筋コンクリート造を構造躯体とし、不燃処理を施した燃えない木材を設置することで火災の拡大を防ぐ構造になっていたり、随所に安全性が担保できるように設計されていた。木材需要拡大に向けた、木材の強さ、美しさ、優しさを率直に具現化していて、多くの人々が集い、快適に働く空間を提供している。「森を育てたい・だから木を使おう」この思いで建設にあたったと話されていた。

かなり強行スケジュールだったが、福岡県の農林水産の活性化のため、とても参考になる調査活動だったと思う。


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